後置詞は名詞や代名詞の後ろに置いて、位置関係や時などを示します。英語ではat home のように名詞の前に置くため「前置詞」という名称ですが、ヒンディー語では名詞の後ろに来るため「後置詞」となります。後置詞の前の名詞や、その名詞を修飾する形容詞は後置格を取ります。

後置詞一覧

ヒンディー語の後置詞には下記のものがあります。

後置詞発音意味日本語訳の例
में[mẽː] メン場所~に、~で、~の中に
पर [pər] パル場所~に、~で、~の上に
तक [tək] タク到達点~まで
को[koː] コー目的語につく
行為・状態の影響・結果が及ぶ対象
~を、~に、~は
से [seː] セー出発点、原因、目的語~から、~によって、~に、~より
का / के/ की[kɑː/keː/kiː] カー/キー/ケー所有を表す~の
ने[neː] ネ能格を示す(他動詞の完了分詞の文で使われる)~が、~は

後置格

後置詞の前に置かれた名詞は、後置格を取ります。後置格となる名詞を形容詞が修飾していた場合は形容詞も後置格となります

(例)बड़ा कमरा(大きな部屋)→बड़े कमरे में (大きな部屋で)
   बड़े:男性・単数・後置格、कमरे:男性・単数・後置格

   एक लड़का(一人の少年)→एक लड़के ने(一人の少年が)
   लड़के:男性・単数・後置格

   दो लड़के(二人の少年)→दो लड़कों ने(二人の少年が)
   लड़कों :男性・複数・後置格

   दो लड़कियां (二人の少女)→दो लड़कियों को(二人の少女に)
   लड़कियों :女性・複数・後置格

関連文法事項:名詞形容詞

後置詞の例

後置詞のイメージや用法を掴むために、例文を記載します。

में

दिल्ली में デリーで

मेरी अलमारी में 私の戸棚に

पर

आपकी मेज़ पर あなたの机の上に

छत पर 屋根の上に

तक

आज तक 今日まで

वहाँ तक そこまで

को

उस कुत्ते को その犬に

से

कब से いつから

मुझसे 私から

का / के/ की

उस लड़की की मेज़ その少女の机

ने

मैंने केला खाया 私はバナナを食べた

के / की を使った副詞句

所有を表す後置詞 के / की を使って副詞句を作ることができます。句全体で一つの後置詞句として覚えてしまうのがよいです。

के उपर~の上に(場所)
के नीचे ~の下に(場所)
के पास~のそばに(場所)
के सामने~の正面に(場所)
के पीछे~の後ろに(場所)
के अंदर~の中に(場所)
के बाहर~の外に(場所)
के पहले / से पहले~より前に(時間)
के बाद~の後に(時間)
के आगे~の先に(場所・時間)
के बराबर ~に等しく
के लिए ~のために
के साथ~と一緒に
के बारे में~について
की जगह~の代わりに
की तरफ ~の方向に
की तरह~のように

मेज़ के नीचे 机の下

मेरे सामने 私の前(मेरे は代名詞 मैं の属格なので के が含まれていると考えます)

काम के बाद 仕事の後

उसकी तरह 彼のように