疑問文の作り方
ヒンディー語の疑問文の語順は平叙文と同じになります。語尾のイントネーションをあげることで疑問文であることを示します。
(例)आप जापानी हैं ? あなたは日本人ですか?
疑問詞を使った疑問文
疑問詞は英語の5W1Hにあたるものです。疑問詞を使った疑問文は時や場所など何か具体的な情報を尋ねるもので、Yes/Noでは答えることができません。ヒンディー語の疑問詞は下記の通りで、क [k] から始まるのが特徴的です。疑問詞は文頭に来るとは限りません。疑問詞は主語、目的語、補語、副詞になることができ、それにより語順が決定されます。ただし、疑問文であっても平叙文と同様に語順はフレキシブルであるため、入れ替え可能なパターンも多いです。
क्या [kyɑː] | 何が、何を | 語尾変化あり |
कौन [kɔːn] | だれが、だれを | 語尾変化あり |
किसका [kiskɑː] | だれの | 語尾変化あり |
कैसा [kεːsɑː] | どのような | 語尾変化あり |
कितना [kitnɑː] | どのくらい | 語尾変化あり |
क्यों [kyõː] | なぜ | |
कहाँ [kəhɑ̃ː] | どこで、どこへ | |
किधर [kidhər] | どちらへ | |
कब [kəb] | いつ | |
कौन सा [kɔːn sɑː] | どちらの | 語尾変化あり(सा のみ) |
(例)आप कौन हैं ? あなたは誰ですか?
यह किसका आम है ? これは誰のマンゴーですか?
आप क्यों यहाँ आए हैं ? あなたはなぜここへ来たのですか?
आप कहाँ जा रहे हैं ? あなたはどこへ行っているのですか?
वह गाड़ी कब आएगी ? その車はいつ来ますか?
関連文法事項:指示語 疑問詞の語尾変化が載っています。
Yes/No疑問文
Yes/No疑問文には、हाँ [hɑ̃ː](はい)、または、नहीं [nəhĩː](いいえ) を使って答えます。丁寧な表現ではजी [jiː]を付加して、हाँ जी / जी नहीं という言い方をします。「はい」の場合はजीが後ろに、「いいえ」の場合はजीが前に付きます。जीを前に付けたजी हाँ という言い方もありますが、現在はあまり使われていません。
(例)यह सेब है ? これはりんごですか?
ーーहाँ जी, यह सेब है はい、これはりんごです。
ーーजी नहीं, यह सेब नहीं है いいえ、これはりんごではありません。
虚辞 क्या
上記のようにYes/No疑問文は語尾を上げるだけで作ることができますが、文頭にक्याを付加することで疑問文であることを強調することができます。この क्या を虚辞と呼び、疑問詞のक्या(何)とは明確に区別されています。
(例)क्या आप जापानी हैं ? あなたは日本人ですか?
ーーहाँ जी, मैं जापानी हूँ はい、私は日本人です。
ーーजी नहीं, मैं जापानी नहीं हूँ いいえ、私は日本人ではありません。
否定疑問文
否定疑問文に対する答え方は日本語と同じになります。英語のように、答えの文にYes/Noを合わせる必要はありません。
(例)आप जापानी नहीं हैं ? あなたは日本人ではないのですか?
ーーहाँ जी, मैं जापानी नहीं हूँ はい、私は日本人ではありません。
ーーजी नहीं, मैं जापानी हूँ いいえ、私は日本人です。
付加疑問文
虚辞 न [nə] を疑問文の末尾に付けることで、付加疑問文を作ることができます。日本語の「ね?」に似た表現です。
(例)क्या आप जापानी हैं न? あなたは日本人ですよね?