ヒンディー語の文法性(男性名詞・女性名詞)を覚える必要はある?

ヒンディー語の名詞は男性名詞、女性名詞に分けられます。これを文法性(grammatical gender)といい、物や概念など実際には性別を持たない単語であっても、男性名詞、女性名詞のどちらかに分類されることになります。例えば、ドア(दरवाज़ा)は男性名詞、机(मेज़)は女性名詞、人生(जिंदगी)は女性名詞です。これは日本語にはない概念・感覚なので、初めてヒンディー語を学習される方は驚いたかもしれません。

文法性を覚える必要はある?

動詞・形容詞・名詞の活用に必要

ヒンディー語を勉強する上で文法性は無視できません。なぜなら、名詞の性によって、形容詞や動詞の形が変わるからです。例えば、下記の二つの文章を比べてみてください。

① काला दरवाज़ा था  黒いドアがありました。

② काली मेज़ थी  黒い机がありました。

काला カーラー(黒い)という形容詞の語尾が、女性名詞 मेज़ に合わせてकाली カーリーに変化しています。同様に、存在を表すコピュラ動詞も था ター から थी ティー に変化しています。

また名詞自身も、数や格によって形が変わります。その際の活用のルールが文法性によって異なります。文法的に正しい文章を作るにはこのような動詞・形容詞・名詞の活用が不可欠です。したがって、名詞の性を記憶しておく必要があります。

活用のルールの詳細:名詞形容詞一般動詞

文法性を間違えるとどうなる?

文法性を無視して、काला मेज़ था のような文章を作るとどうなるでしょうか。意味はおそらく伝わりますが、文法的に間違っているという印象は免れません。「He go」のように英語の三単現のsが抜けているときに受ける感覚に近いのではないかと思います。

文法や発音が100点満点でなくともコミュニケーションは取れますが、あまりにも間違いが多いと会話においてノイズとなってしまいます。言語は自分の意図を伝える手段ですので、コミュニケーションを阻害する要素はできるだけ減らしておくに越したことはありません。

文法性の見分け方

名詞の中には、意味や形から文法性を見分けることができるものもあります。これらのルールを覚えて暗記を少しでも楽にしましょう。

自然性で見分ける

自然性とは人間や動物の性別のことです。自然性があるものは自然性と文法性が一致します。

(例)पिता ピター(父)→男性名詞、माता マーター(母)→女性名詞

語尾で見分ける

語尾の形で見分けられる名詞もあります。語尾が母音のアーで終わっている名詞は男性名詞、母音のイーで終わっている名詞は女性名詞です。

(例)कुत्ता クッター(犬)→男性名詞、बिल्ली ビッリー(猫)→女性名詞

ただし、この見分け方には例外もありますので、注意が必要です。

(例外)भाषा バーシャー(言語)→女性名詞

残りは覚えるしかない!

自然性がなく、語尾がアーでもイーでもない単語は暗記するしかありません。意味からも見分けることはできないので、「なぜ机が女性名詞なのだろう?」という疑問は捨て、とにかくそういうものだと受け入れるようにしてください。

(例) प्यार ピャール(愛)→男性名詞、मेज़ メーズ(机)→女性名詞

文法性を覚えるコツ

少しでも楽に暗記ができるよう、コツをお伝えします。

名詞の意味と文法性を同時に覚える

新しい単語を覚える際に、意味だけを先に覚えても文章中で使うことができません。使う段階になって、文法性を調べるのでは二度手間です。ヒンディー語の単語帳や辞書には必ず文法性が記載されていますので、新しい単語と出会ったときに文法性まで覚えるようにしましょう。

逆に言えば、文法性のない辞書は使い勝手が悪いので選ばないようにしてください。おすすめの辞書はヒンディー語=日本語辞典 | 古賀勝郎, 高橋明です。

形容詞と一緒に覚える

形容詞とセットにして覚えるのも効果的です。例えば किताब (本)という女性名詞にअच्छा (良い)という形容詞を組み合わせると、अच्छी किताब という形になります。अच्छी किताब というセットで何度も唱えると、単語を音で記憶することができます。そうすると、男性形に活用した अच्छा किताब という組み合わせに違和感を感じるようになるため、自然と किताब が女性名詞であることが分かります。この方法は、単純に情報として暗記するよりも記憶に定着しやすいのでおすすめです。

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